さまざまな分野で利用されている熱回収技術

熱回収とは、広義には、燃料などの可燃物を燃焼させたときに発生する熱エネルギーを回収し、他のエネルギー源として使用することを意味します。例えば、火力発電所では、一次のガスタービンで燃料ガスを燃焼させたときに発生する熱エネルギーを利用して蒸気を発生させ、この蒸気を用いて二次の蒸気タービンを回し、効率のよい発電を行っています。このような技術は廃熱利用とも呼ばれますが、熱回収における一般的な技術の1つです。また、ゴミ焼却施設においては、街中から回収された可燃ゴミを焼却していますが、このゴミの焼却時に発生する熱エネルギーを利用するのも1つの熱回収技術です。

特に、近年では、可燃ゴミのうち、特に、プラスチックゴミを他のゴミとは分けて、分別回収している自治体が増えてきています。このプラスチックゴミは、石油から作られていることもあり発熱量が大変高い材料です。そのため、プラスチックゴミだけ集めて焼却したときには、普通に可燃ゴミを燃やすのと比べてかなり大きな熱エネルギーが発生します。これを利用して、プラスチックゴミを焼却した熱で発電したり、蒸気や温水などを生成することも可能になります。

また、この技術の発展として、焼却処分されるゴミの一部を用いて固形燃料を生成する技術も存在します。これは、熱そのものを回収しているのではありませんが、将来熱に変換される発熱成分を回収しているという意味で、広い意味での熱回収技術に含まれます。

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